住民の皆さんの新たな足となる地域公共交通を目指して
平成27年1月の災害から6年以上にわたり運転休止が続いていたJR日高線、鵡川・様似間が、令和3年4月1日をもってついに廃線となりました。これまで長きにわたり日高管内7町は運行再開を目指してきましたが、台風や波浪による被災が続き、最終的には運行再開を断念することになりました。日高町では一時、比較的被災が少なかった日高門別駅までの運行を求めたこともありましたが、平成30年の胆振東部地震により沙流川の鉄橋が被害を受けたことによりこれもかないませんでした。
こうした経過を経ての廃線ですが、同時に4月1日は日高管内の新たな地域公共交通のスタートの日でもあります。これまで時間が少ない中で、JR北海道、バス事業者の協力を得ながら、鉄道が運行されていた時と変わらない利便性を確保するバスダイヤとするために、各町の担当者が知恵を絞ってきました。
運行初日は、新たな路線である、えりも~苫小牧間を直通で結ぶ「とまも号」を関係者が静内駅で迎えて記念セレモニーが行われました。当日は、新たなスタートを祝うような快晴のもと、バスの停車時間を利用しての短いセレモニーでしたが、一般の利用客のほかに遠方からの鉄道ファンもおられたようです。
これからは、日高管内7町で組織する日高地域広域公共交通確保対策協議会が中心となって転換バスの運行を支えていくことになりますが、利用する方々の声を聞きながら弾力的に運営して、日高管内の住民の皆さんにとって便利で親しまれる交通機関となるようにしたいと思っています。


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