本文へ

平取ダムの貯水池が最高水位に到達

更新日
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

平取ダムは、沙流川総合開発事業の一環として建設が進められ、計画段階からすると半世紀にわたる壮大なプロジェクトです。この平取ダムが、昨年11月24日に一つの節目を迎えました。それは、ダムの供用を開始する前に、試験的にダム湖の水を洪水時の最高水位(サーチャージ水位)まで貯めて、ダムが安全に機能するかどうかを点検する試験湛水(たんすい)を開始したことです。そして、試験湛水が順調に進み、去る2月14日、最高水位に到達するとのことで、初めて平取ダムを見学させてもらいました。

最高水位に達するという滅多にない光景が見られるということで、楽しみにして現地に向かいました。

最高水位に到達
最高水位に到達

当日、ダム湖は一面の雪原で、湖面が最高水位になっているかは確認できませんでしたが、ダムの下から見上げると、確かにダム堤体の表面を規則的に波模様の水が上から下に流れていき、何か不思議な感覚になりました。このような光景が見られるのは、最高水位に達した1日だけだそうで、翌日からは徐々に放流して水位を下げていき、最終的には最低水位まで下げることにより、ダム本体やダム湖周辺の安全性を確認するとのことでした。

ダム堤体の表面を水が流れていく様子
ダム堤体の表面を水が流れていく様子
ダム上部からの景色
ダム上部からの景色

沙流川は、平成15年8月に計画高水位を超える洪水が発生し、流域の日高町、平取町では、家屋、農地・農業用施設が浸水するなど、大きな被害が発生しました。これを受けて北海道開発局では「沙流川水系河川整備計画」を変更して、平成15年と同程度の洪水が発生しても安全に流すことができるよう、諸事業に取り組んでいただいていますが、中でも平取ダムは、沙流川の支流である額平川に建設されることにより、沙流川下流の二風谷ダムと連携して、最下流である日高町富川地区の洪水被害の防止・軽減に大いに貢献してくれるものと期待しています。

平取ダムの概要
位置 … 平取町字芽生
形式 … 重力式コンクリートダム
ダムの高さ … 55メートル
総貯水容量 … 4,580万立米
お問い合わせ

総務課/人事給与グループ

〒059-2192
北海道沙流郡日高町門別本町210番地の1
電話:01456-2-5131
FAX:01456-2-5615