ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
Menu
背景
文字サイズ
現在地

本文

掲載日
2016年2月2日更新

2000年11月18日(土曜日)
講師:村井雅之さん(ゆうふつ原野自然情報センター)

前日の夜から朝まで雪が降り続き、あたりは一面銀世界。どうなることか・・・と危ぶまれた観察会でしたが、結果オーライでした。よかったよかった。

国少これは国立少年自然の家(山脈館から歩くと20分程度、車で5分足らず)のオリエンテーションルーム。吹雪で到着が遅れた方を待ちつつ、村井さんから「バードウォッチングとは?」などのお話を聞きました。

お外11時15分頃から外に出てみるとまあびっくり!すごくいいお天気。軽く20cmはある新雪を踏みつつ、近くの林~川を見下ろす展望台まで散策します。ついさっきまで雪が降っていたのに、よく見ると雪上にゾウムシなどの虫が落ちています。これはつまり鳥がつつき残したあとで、ゾウムシにとっては“命拾いした”わけです。

巣箱かけお弁当を食べてお昼からは「鳥との付き合い方」などを聞き、巣箱を設置してお開きになりました。

今日見えた鳥はキクイタダキ・アカゲラ・シジュウカラ・ハシブトガラ・ヒガラ・ハシボソガラスでした。
泣き声が聞こえたのがキクイタダキ・シジュウカラ・ヒガラ・ヒヨドリなど。
写真はキクイタダキ。ただし10月20日に山脈館裏で撮ったものです。キクイタダキ(10月20日)

簡単にお話の内容を振り返ると・・・

バードウォッチングとは・・・アメリカの有名なバードウォッチャー、ジョージ・フィッシャーの言葉を紹介して、「ある人にとっては科学、あるいは芸術、気晴らし、仕事、たいくつなこと・・・」(というような意味でした)。もともとはイギリスの高貴な方たちの優雅な趣味だった。

必要なものは、

  1. まずノート。天気、見えた鳥や見えなかった鳥、周りの様子、何でも書いておこう。
  2. それに図鑑。名前がわかると親しみが湧く。
  3. 双眼鏡。でもこれはなくても可。そうっと近づくという行動を取れるし、周りの様子がよく見られるし。

コツは、ボーっと広く見ること(その中で動くものを探す)・ゆったりする(こちらの緊張感は鳥にも伝わる)こと。
←とても有効でした。

鳥との付き合い方の中で、巣箱は手軽かつよい手段。

  1. 開発で住む場所が減っているので、住処を提供。
  2. 害虫を駆除してくれる。
  3. 総合学習、環境学習。

などの目的・効果が見込まれるし、鳥にとっても「入るか入らないか」の選択権があるので。もちろん、テリトリーなどを考慮した適正な数というものがあるので、かけ過ぎには注意。掃除などの管理も重要。


人数が少ない分、非常にわきあいあいとした雰囲気。お天気も回復直後で鳥は活発。ラッキーな観察会になりました。
今回のセミナー参加者=4名、
講師=1名、スタッフ=2名。