ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
Menu
背景
文字サイズ
現在地

本文

掲載日
2016年2月2日更新

2000年7月20日(木・祝)-8月20日(日曜日)

主催 日高山脈館、日高支庁
内容 四季折々の山岳風景・動物・植物の木製パネルを22点

【伊藤健次さんからのメッセージ】

ポスター山麓から見る日高の山は遠く壁のようですが、夜、稜線に張ったテントを出ればどこかしら町の灯りが見えるものです。
そんな時、人の暮らしと決してかけ離れていない所にこんなにも静寂な自然の領域があることに思わず嬉しくなります。
何気なく暮らしている今も、氷河に刻まれた美しいカールには花々が咲き、その傍らをヒグマが悠々と歩いているでしょう。
誰も訪れることのない深い谷間には澄み切った水とともに緩やかな時間が流れ続けています。
たとえいつも訪ねることがなくても、そんな自然の広がりがどこかに確かに残っていると感じられるのは、なんとほっとすることでしょうか。
今からおよそ100年・・・ほんの数世代の間で、北海道の自然は大きく変わってきました。
きっと、人の暮らしが少しずつ変わっていくように、この土地の自然も変わっていくものなのでしょう。しかし、その変わり方は緩やかであって欲しいと思います。
かつて海の底だったこの土地が、長い長い時間を経て今のような美しい姿になったように・・・。
季節を問わず、山旅を通じて日高の山にたくさんのことを教えてもらいました。
今回の展示で少しでも日高の魅力がお伝えできれば幸いです。

【伊藤健次: プロフィール】

写真家、1968年埼玉県生まれ。
学生時代より四季を通じて広く北海道の山を歩き、以後 北海道の原生の自然と土地の記憶をテーマに撮影を続ける。日高山脈をこよなく愛し、積雪期日高山脈全山縦走などのユニークな山旅も経験。
著書に「大雪山を歩く」「北海道の山」(山と渓谷社)、この夏「日高連峰」(山と渓谷社)の写真集を上梓。

【感想ノートから。原文のまま抜粋します。】

  • すばらしかったです。
    みなれた日高の自然を、こんなにも美しいと思えたのは、はじめてです。
    大自然の神秘を感じました。・・・?
    今日この写真を見れてよかったです。
            カメラをはじめたい・・・なんて思っちゃった中3少女A・・・でした。
  • ヒグマのしゃしんがすごくてとってもよかったです。
    とってもかわいかったです。
    ほかにもしまふくろうとかがすごかったです。
    花のしゃしんもきれいでした。
            (串山さん(8さい))
  • ひとつひとつから山の中で一人でいるときに感じるしんとした胸の落ちつきが呼びおこされるようです。
    先日札幌でスライドも見せていただきましたが、七つ沼カールへ行くことが目標となりました。
            (芽室町 三浦さん)

期間中の入館者数: 1608名でした。


このほか、写真集「日高連峰」(山と渓谷社、税込1995円)でもたっぷりお楽しみいただけます。
館内『日高山脈ファンクラブ販売コーナー』にて扱っておりますので、ご来館の際どうぞお求めください。