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地域の水は自分たちで守る~地域ぐるみの水道維持管理支援の取り組み~

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去る6月13日、第25回日本水大賞・2023日本ストックホルム青少年水大賞の表彰式・受賞活動発表会が、東京都の日本未来科学館で開催され、富川高校が富良野高校・北海道立総合研究機構(道総研)・白石航希さんとともに厚生労働大臣賞を受賞しました。

受賞の皆さん
受賞の皆さん
富川高校 石田涼空さん、大倉隼翔さん、柏木花音さん、高木涼馬さん、山口寿乃さん、ウィリアム・ヴェレンズエラさん(50音順)
北海道立総合研究機構(地域研究部 牛島 健 研究主幹)
白石航希さん(元日高町職員))

日本水大賞は、安全な水・きれいな水・おいしい水にあふれる21世紀の日本と地球を目指し、水循環の健全化に役立てる水防災・水資源・水環境の分野における様々な活動を対象に、社会的貢献度が高い特に優れたものを表彰し、広く国民に発信することを目的として、平成10年に創設されたものです。

上水道、簡易水道とは違い、地域住民の皆さんが自分たちで管理している小規模な水供給システムである「地域自立管理型水道」(普段は、共同井戸・共同水道という名称を使っています)については、道総研が北海道の状況として、管路がどこに埋まっているのかなどの施設情報が、記憶やメモ頼りできちんと整理されたものがないこと、定期的な水質検査が行われていない場合もあるなどの問題を確認していたそうで、このような問題は日高町でも同様でした。

富川高校がこの活動に取り組むことになったきっかけは、2017年から道総研が地元の高校と連携して「地域自立管理型水道」の管理体制づくりを行っていたことを知った元日高町職員の白石航希さんが、昨年、道総研に連絡して富川高校に繋いだことだったそうです。富川高校の理解、水道利用組合の協力、白石さんや当町の水道部門のサポートなどがあり、「総合的な探究の時間」の授業の中で、当時2年生の6人により活動がスタートしました。
具体的な活動は、水質分析、管路図デジタル化(GIS)、その成果発表ですが、特に管路図のデジタル化は今まで全くの手付かずだったので、今後の施設の維持管理に大いに役立つものです。

活動の様子1
活動の様子1
活動の様子2
活動の様子2

こうした活動結果は、富川高校の学習成果発表会で学内外に発表されたとのことですが、高校生の皆さんは、自分たちが地域にとっての戦力として大きな役割を果たしたことを強く感じていると思います。今年度も活動を継続するほか、Youtubeで活動の様子を英語で発信するとのことで、ただいま動画を作成中とのことでした。(途中経過を見ましたが中々の出来映え)

富川高校の「総合的な探究の時間」では、私も以前に2年生の地域探求で、まちづくりというテーマで話をさせてもらったことがありましたが、それを受けていろいろな意見がありました。これからも是非、自分たちで考え、そして行動するという探求活動を通じて、地域に発信を続けてもらいたいと思います。

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総務課/人事給与グループ

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