ネイチャーセミナー第5回 「日高山脈の森林」<お話&散策>
- 2000年9月10日(日曜日)
- 講師:五十嵐恒夫さん(植物研究)、五十嵐八枝子さん(地質・植物研究)
北海道は針葉樹と広葉樹が交じり合って分布しているのが特徴で、「汎針広混交林」と呼ばれます。
ブナは現在黒松内付近が北限となっていますが、地質学での歴史的に見れば北上を続けているのでそのうちもっと広く分布するようになるだろう・・・というお話。実際の調査の方法。この他各種のお話をまずスライドを交えてご紹介いただきました。
山脈館職員より山のトイレ問題の紹介、携帯トイレの配布をしたあとにお昼を食べて日勝峠へGo!

まずは日勝園地(日勝峠にあるトンネルの日高側入り口から15分ほど歩く)でお話を。手前のお二人が講師の五十嵐さん。

さらに伸びている遊歩道をたどって終点まで。そこでダケカンバを見ながら、見分け方などを教えていただきます。

十勝側斜面を見てもこんな状態。本当は十勝側の方がダケカンバがより迫ってきている様子がわかるはずだったのですが・・・

ナナカマドの実も色づいています。

このあと再びバスに乗り、奥沙流ダムへ。山の斜面に上部混交林が見えます。この写真は8月10日に下見に行ったときのもの。
ここまで読んでくれたあなたに耳よりな情報。
トドマツ・エゾマツ・アカエゾマツを葉っぱで見分ける方法を。
- トドマツ
葉の先が、よく見ると二つに割れています。『とどのつまりは割れている』。 - エゾマツ、アカエゾマツ
葉の断面がひし形=つまり厚みがあってころころ転がせるのがアカエゾマツ、ひらべったいのがエゾマツです。
俗に「トドマツは“届こう、届こう”で枝が上を向いている。エゾマツは“ええぞう、ええぞう”で枝が下を向いている」と言いますが、これは必ずしもそうとも限らないんだとか。
- 参加者=10名、講師=2名、スタッフ=2名、でした。
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日高山脈博物館
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