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「日高山脈館オープン記念」 今日はとことんお山のとりこ

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ペンケヌーシ岳の登山の様子

1999年7月10日(土曜日)-11(日曜日)

遥かなる山、日高。その日高山脈北部の玄関となる日高町に「日高山脈館」がオープンします。
日高の魅力を見て、聞いて、歩いて、感じてみませんか。
さあ、あなたも今日から とことん お山の とりこ。

こんな呼びかけで始まりました、日高町・教育委員会・NHK室蘭がタッグを組んだ一大イベント。パネリストをお呼びしてのシンポジウム、登山家岩崎元郎さんの講演会、そしてペンケヌーシ岳の登山と、めいっぱい山の魅力に浸っていただく2日間でした。

参加資格:2日間通して参加できる方、全行程に参加する体力のある中学生以上の健康な方(ただし中学生は保護者の同伴が必要です)

ペンケヌーシ岳 コース紹介

ペンケヌーシ岳のマップ

ペンケヌーシ岳を簡単に紹介します。
ペンケヌーシ岳(1750 m・標高差649 m)は日高山脈北部主稜線西へ伸びる尾根上にあり、日高としては穏やかな山です。沢沿いの踏み跡をたどりながら登り、高度を稼ぎます。濡れた岩が大変滑りやすいので注意が必要です。チングルマ、シナノキンバイなどのお花畑に出てさらに登って行き、ハイマツ・ササを抜けると砂れきの稜線。稜線上のお花畑を抜けると頂上とのコルにでます。そこからハイマツをこぎ、岩まじりの急な稜線を登りきれば、頂上は間近です。頂上からは日高の山の大部分を望むことができます。

スケジュール表

けっこう忙しい2日間だったのではないでしょうか。おつかれさまでした。
1999年7月10日(土曜日)-11(日曜日)に開催された,「『日高山脈館オープン記念』 今日はとことんお山のとりこ」のスケジュールです.

1999年7月10日(土曜日)

  • 12時00分 道の駅「樹海ロード日高」2Fのサンポッケ大会議室開場、受付
  • 13時00分~14時45分 記念シンポジウム開演 「日高・山・人」
  • 14時50分~16時00分 二手に分かれて、(1)日高山脈館見学、および(2)ビデオ鑑賞「中高年のための登山学~幌尻岳」
  • 16時10分~17時10分 記念講演会 「山に学ぶ・山と生きる」 講師:岩崎元郎氏
  • 17時30分 「国立日高少年自然の家」に移動
  • 18時30分 夕食
  • 19時30分 登山オリエンテーション
  • 20時30分 入浴
  • 22時00分 就寝

1999年7月11日(日曜日)

  • 4時30分 起床、準備
  • 5時10分 清掃
  • 5時50分 朝食
  • 7時00分 「国立日高少年自然の家」出発、マイクロバスで移動
  • 8時30分 登山開始
  • 11時30分 山頂到着・昼食
  • 12時30分 下山開始
  • 15時00分 登山口到着
  • 16時00分 登山口出発、マイクロバスで移動
  • 17時30分 「国立日高少年自然の家」着、順次解散

記念シンポジウム「日高・山・人」

日高に様々な角度から向き合うパネリストにその魅力と、人と自然の関わり方、そしてこれからの日高への願いを語っていただきました。

記念講演会 「山に学ぶ・山と生きる」

NHK趣味悠々でもおなじみの岩崎先生に、登山のおもしろさと恐ろしさを豊富な経験からお話いただきました。

写真でたどるペンケヌーシ岳登山

天気予報は芳しくなかったものの、たいへんよいお天気でした。晴れ男(女)がいたのか、行いがよい人が多かったのか?

最初は沢登り

沢を登る参加者

小ぶりな沢を登っていきます。これは遠景:ここの沢はなかなか写真に取りづらいのです。
緑の合間が沢なんですけど、おわかりいただけるでしょうか?

沢を下る様子

まあ風景的にはこんな感じです。
これ実は下りの写真だったりします。ごめんなさい。

雪渓登場

雪渓を登る

そのうち雪渓も出てきます。この冬はたいへん雪が多かったので、7月も半ばになろうかというこの時期でもまだ残っています。
踏み抜くと下は小川になっていたりしますので気をつけて行きましょう。

雪が残る山

全体はこんな感じ。ここだけじゃないんですけど。
ついでに、6月の下見の段階ではみなさんが座っているあたりも一面雪でした。

もうちょい、がんばれ

斜面を登りきった様子

雪渓の残る急な斜面を登りきると、尾根をたどっていく格好になります。
雪が解けて砂れき地が見えていますね。

ばんざい、頂上

山頂で万歳する方

さあ、やっと山頂に着きました。
写真の方、無断で肖像権を使ってごめんなさい。このあとみなさん昼食時間です。

下ったら

豚汁を食べる参加者

今日の登山はいかがでした?ついでに、豚汁おいしかったですか?
お天気に恵まれたのが何より。お疲れさまでした。


参加者=講師・スタッフ含めて183名(うち町内47、町外136)でした。
「山と渓谷」1999年9月号に、お山のとりこにふれた記事が載っています。

  • P.70 『北海道・日高町で日高山脈館オープン記念イベントが開催される』(Yamakei-Journal中Eventのコーナー)
    NHK室蘭の吉田さん執筆
  • P.240 『エッセイ・山を歩けば』第6回の途中にちらっと様子が登場
    岩崎元郎さん執筆

お手持ちの方はちょっとめくってみてください。

お問い合わせ

日高山脈博物館

〒055-2301
北海道沙流郡日高町本町東1丁目297-12
電話:01457-6-9033
FAX:01457-6-9033