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林道・登山道確認 2005年6月23日
山麓を流れるチロロ川から命名。意味はよくわかっていない。「キロロ=爽快な」が訛ったという説もある(キロロ=「爽快な」(萱野茂説、山田秀三著)、kiro-ru=kir-o-ru=足-入れる-路で「人間が踏み固めた広い道」(知里真志保 「地名アイヌ語小辞典」)など)。山は斑レイ岩の本峰(1880m)とかんらん岩の西峰(1848m)から成る双耳峰。とくに西峰は夕張岳・アポイ岳と同じ地質のため超塩基性岩植物というめずらしい高山植物が見ることができる。主稜線から外れているため、ピパイロ岳から日高第3の高峰「1967m峰」・北トッタベツ岳にかけての眺望がよい。幌尻岳は頂上のみを望むことができる。二の沢源頭はお花畑になっていてカールではないかと言われているが、はっきりしない。登山口から稜線まで沢沿いの踏み跡を歩き、日高らしい登山が楽しめる反面、沢歩きや読図などの力量が問われる。
ペンケヌーシ岳ページを参照のこと。
登山口には、森林管理署作製の「曲り沢(チロロ岳曲り沢コース入口)の看板がある。登山口の広場には十数台を駐車することができる。
登山口の広場から北海道電力の管理道路を取水ダムまで登る。近くに見えるが、標高差は100mあり、かなり急傾斜なのでゆっくり登りたい。数年前の雪崩でなぎ倒さた木々がその凄まじさを物語っている。対岸の岩場からは、時折ナキウサギの鳴き声を聞くことができる。
取水ダムから沢沿いに登る。ところどころで沢を渡り、水量も多いので、沢ぐつのほうがよい。
台風災害により、崩落や倒木があるので注意。
曲り沢では大きな二股が2ヵ所あるが、どちらも右へ入る。写真は下二股の分岐。取り付きが削られ、歩きづらくなっている。
下二股を越えるとすぐに滝があるが、ハシゴがあれば左を、ない場合は右を登る。
写真は上二股。
急傾斜で見通しの聞かない暗い沢を源頭まで詰めていく。最後は沢から離れた小道を行く。
笹を漕ぐと尾根乗越。乗越からは二の沢と稜線が望める(右の写真)。
ここから二の沢に下り源頭までつめる。振り返るとペンケヌーシ岳南峰を望める(左の写真)。大きな沢だが、水量は少なく歩きやすいが、残雪時は非常に滑りやすいので注意が必要(右の写真=残雪期の二の沢)。
最後は本流から右沢に入る。ピンクテープを見逃さないように。
右手に岩場が見えるが、道はなく近づくことはできない。
源頭付近はぬかりやすく滑りやすいが、お花畑になっていて、西峰への分岐もピンクテープで表示している。
西峰斜面は一面のお花畑になっているので、歩く際には注意したい。
西峰へは分岐から右へ行く。かんらん岩の岩場を越え、いくつかのお花畑を超えていくとかんらん岩が積み重なった頂上へたどり着く。
ホソバツメクサやユキバヒゴタイ、カトウハコベなどかんらん岩帯特有の高山植物を見ることができる。
本峰へは源頭のお花畑をそのままそのまま直進する。お花畑には熊の掘り返しや糞が多いが、遭うことはほとんどない。お花畑を左に斜めに上がっていくルートをたどると、砂礫地となったコルに出る。ピパイロ岳から1967mを経て北トッタベツ岳に至る主稜線を望めることができる。コルに西峰との分岐標識があるが、コルからまっすぐ西峰に登ることはできないので注意。ここから本峰の頂上まではもう一息。
頂上からの眺め。左がピパイロ岳、右は1967m峰。
曲り沢上部に雪渓がある場合は、傾斜が急なので十分注意のこと。
二の沢から尾根に取り付く部分。ピンクテープで表示しているが、沢が左に曲がりさらに尾根への取り付きは右岸のため、わかりづらい状況。この分岐を逃して下ってしまうと滝が数ヵ所あり、滝を巻かなければ下れない。遭難する恐れもあるので、十分な注意が必要。
チロロ岳・ペンケヌーシ岳登山ガイドマップ(日高山脈登山会議発行)より