ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
Menu
背景
文字サイズ

本文

掲載日
2022年2月24日更新

平取ダムの貯水池が最高水位に到達

令和4年2月24日(木曜日)

平取ダムは、沙流川総合開発事業の一環として建設が進められ、計画段階からすると半世紀にわたる壮大なプロジェクトです。この平取ダムが、昨年11月24日に一つの節目を迎えました。それは、ダムの供用を開始する前に、試験的にダム湖の水を洪水時の最高水位(サーチャージ水位)まで貯めて、ダムが安全に機能するかどうかを点検する試験湛水(たんすい)を開始したことです。そして、試験湛水が順調に進み、去る2月14日、最高水位に到達するとのことで、初めて平取ダムを見学させてもらいました。

最高水位に達するという滅多にない光景が見られるということで、楽しみにして現地に向かいました。

祝S.W.L到達

当日、ダム湖は一面の雪原で、湖面が最高水位になっているかは確認できませんでしたが、ダムの下から見上げると、確かにダム堤体の表面を規則的に波模様の水が上から下に流れていき、何か不思議な感覚になりました。このような光景が見られるのは、最高水位に達した1日だけだそうで、翌日からは徐々に放流して水位を下げていき、最終的には最低水位まで下げることにより、ダム本体やダム湖周辺の安全性を確認するとのことでした。

正面から見たダムの様子
ダム堤体の表面を水が流れていく様子

上から見たダムの様子
ダム上部からの景色
 

沙流川は、平成15年8月に計画高水位を超える洪水が発生し、流域の日高町、平取町では、家屋、農地・農業用施設が浸水するなど、大きな被害が発生しました。これを受けて北海道開発局では「沙流川水系河川整備計画」を変更して、平成15年と同程度の洪水が発生しても安全に流すことができるよう、諸事業に取り組んでいただいていますが、中でも平取ダムは、沙流川の支流である額平川に建設されることにより、沙流川下流の二風谷ダムと連携して、最下流である日高町富川地区の洪水被害の防止・軽減に大いに貢献してくれるものと期待しています。


【平取ダムの概要】
位置 … 平取町字芽生
形式 … 重力式コンクリートダム
ダムの高さ … 55メートル
総貯水容量 … 4,580万立米

 


水産物の大規模冷凍加工施設が竣工

令和4年2月21日(月曜日)

ひだか漁業協同組合が令和元年12月から工事を進めていた水産物冷凍加工施設が、本年1月に竣工しました。約18,000平方メートルという広い敷地に、建物の面積が4,654平方メートルという日高管内でも最大級の冷凍加工施設です。総工費は、約26億円という大きな事業で、国の補助金を受けてのものでしたが、国の補助で足りない分の一部を日高町でも助成しました。

普通、水産物の加工施設といえば港のそばにあると思われる方が多いでしょうが、この施設は、港からは少し離れた高台にあり、建物のすぐ裏は軽種馬の牧場があるという少し変わった立地になっています。私も暖かい季節にはこの付近をよく散歩しますので、牧歌的風景の隣に工場のような建物があるという景色を見ていますが、まったく違和感はありません。

上空から見た加工施設

この施設は、冷凍倉庫棟のほか、サケのドレス(切り身)・フイーレ(3枚おろしの片身)から、いくら製品までをオートメーションで行うことができるサケ加工棟、タコのボイルから箱詰めまでを行うタコ加工棟、日高管内で水揚げされるカレイ・ブリ・タラなどの様々な魚種の加工に対応する一般鮮魚加工棟から構成されています。

この施設の完成により、魚介類をそのまま販売するだけではなく、加工により様々な製品を作り、そして、それを冷凍保管して出荷調整をしながらの販売を行うことができることになり、漁業の6次産業化(※1)が図られることとなります。

また、3月末までには、食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」(※2)を取得する見込みとのことで、4月からの本格稼働後は、道内、道外はもとより、東南アジアなど海外にも販路を拡げる予定もあるそうです。

これからは、この施設が核となり、地域の水産物に付加価値が付けられ、新たなブランドが確立されていくことを期待しています。
 

※1 農林漁業の6次産業化
1次産業としての農林水産業と、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業等の一体的な推進を図り、地域の資源に新たな付加価値を生み出す取り組み。

※2 HACCP(ハサップ)
食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入の危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷までの全工程で、それらの危害要因を除去または低減させるために特に重要な工程を管理して、製品の安全性を確保する衛生管理の手法。

外観
水産物冷凍加工施設の外観(写真:ひだか漁業協同組合)

タコ下処理室
タコ加工棟の下処理室(写真:ひだか漁業協同組合)

冷凍庫
大型冷凍庫の内部(写真:ひだか漁業協同組合)

 


新ダート王誕生

令和3年12月15日(水曜日)

去る12月5日に行なわれた、中央競馬のG1レース、第22回チャンピオンズカップにおいて、日高町内ヤナガワ牧場生産のテーオーケインズ(牡4歳)が優勝し、新しいダート競馬のチャンピオンが誕生しました。

このレースでは並みいるダートの強豪が揃う中で、最終的に1番人気に支持された同馬でしたが、直線に入ると力強い伸びをみせて、2着に6馬身もの差をつける圧巻の走りで見事人気に応えました。レース終了後、早速お祝いにお邪魔しましたが、ちょうど梁川正克会長のテレビ局インタビューが放送されるなど、牧場の皆さん、関係者の方々が喜びに包まれていました。

万歳

ヤナガワ牧場といえば、これまでキタサンブラック、コパノリッキー、コパノリチャード、サンライズバッカスというG1馬を輩出していますが、また新しいヒーローが加わりました。

さらにもう一つ特筆すべきは、このチャンピオンズカップにはテーオーケインズのほかにサンライズノヴァ、サンライズホープという2頭のヤナガワ牧場生産馬が出走していたことです。日高管内の牧場からG1レースに3頭が出るというのはあまり記憶にないことで、素晴らしいことでした。ちなみに、サンライズノヴァも5着に入り2頭が掲示板(5着以内)に載るという快挙でした。

テーオーケインズ号の次走は末定とのことですが、これからは、中央競馬・地方競馬のダート路線の王道を歩んでいくことになると思いますが、ひょっとしたら海外遠征もあるかもしれませんね。是非これからもパワフルな走りで勝利を重ねていってほしいと思います。ヤナガワ牧場の皆さん、本当におめでとうございました。

役場前の看板

 


ダート競馬の祭典JBC~金沢競馬場・門別競馬場~

令和3年11月15日(月曜日)

JBCは、アメリカのブリダーズカップを模範として、「生産者が主導するレース」として2001年に創設されました。以来、ダート競馬の祭典として毎年大変な盛り上がりをみせていますが、今年は11月3日に、JBCクラシック・スプリント・レディスクラシックの3レースが金沢競馬場で、昨年創設されたJBC2歳優駿が、昨年に引き続き、ホッカイドウ競馬が行われている門別競馬場で開催されました。

今年のホッカイドウ競馬は、コロナの緊急事態宣言が出されていた期間を除き、人数制限はあるものの有観客で開催され、JBC当日も抽選で当選したファンの方々が来場して賑わいを見せていました。また、この日は鈴木直道知事も初めて門別競馬場に来訪されて、JBC2歳優駿表彰式のプレゼンターやご挨拶など、ダート競馬の祭典に花を添えていただきました。
JBCクラシック・スプリント・レディスクラシックは、原則持ち回りのため、来年は盛岡競馬場での開催と聞いていますが、JBC2歳優駿は引き続き門別競馬場での開催の予定とのことですので、コロナ禍も収束していて入場者数の制限もない中での開催になればと願っています。

11月3日JBC

鈴木知事と

JBC翌日の11月4日で今年のホッカイドウ競馬が終了しましたが、過去最高だった昨年の520億円の売り上げを若干ではありますが更新しました。これは、昨年来コロナ禍が続いていますが、新しいファンの方々が増えて増収に繋がったのかもしれません。そうだとすると、産地競馬としてさらに魅力ある番組編成など、今後も興味を持ち続けていただける運営を心掛けていくことが大事ですね。

パドック

 


今年は「ななつぼし」

令和3年10月22日(金曜日)

昨年に続き、門別町農協から新米をいただきました。今年は、「ななつぼし」という銘柄ですが、このお米は、甘みと程よい粘りのバランスに優れ、あっさりとした食感が特長で、冷めてもおいしいということから、家庭の食卓はもちろんお弁当にも広く使われ、北海道で一番食べられている品種とのことです。最近では、CM効果もあり、北海道のみならず東京、大阪、愛知の三大都市圏での認知度が80%を超えているそうで、北海道を代表する銘柄米となっています。
また、今年は、7月2日を「ななつぼし」の日に制定したそうで、これは、「ななつぼし」のあっさりした食感を活かして、暑い7月にこそ「ななつぼし」をたくさん食べてほしいとの想いから、「7(なな)2(つ)ぼし」の日としたそうです。
今回いただいたお米(470kg)は、さっそく町内小中学校の学校給食や町立の病院、老人ホーム、保育所などで新米を味わってもらおうと思います。また、今回も民間の老人ホーム、障がい者福祉施設にも寄贈していただきました。本当にありがとうございました。

贈呈式


門別町農協では、このお米を「馬舞米(うまいべ)」というブランドで販売しており、パッケージには馬の絵が描かれていますが、このネーミングは、北海道弁の「おいしいよ」という意味と、日高町が馬産地であることから、元気のよい馬たちが天を舞う姿をイメージして付けられたものです。

馬舞米

 


日高キャトルセンター落成~酪農の省力化に期待~

令和3年10月19日(火曜日)

町内の畜産農家の方が中心になって設立された農業生産法人が工事を進めていた「日高キャトルセンター」が竣工し、10月14日に落成式が行われました。このキャトルセンターは、近隣の酪農家から生後3日位の時点で子牛を預かり、育成を行う施設です。施設は、約14万2千平方メートルという広々とした敷地に、哺育舎1棟、月齢別の育成舎4棟、隔離舎1棟のほか、乾草舎、堆肥舎、事務所棟など、建築物の延べ面積も約1万3千平方メートルと大規模なもので、最大1000頭が飼養できるものです。

落成式の様子

キャトルセンター外観1

キャトルセンター外観2

落成式の際に施設を見せていただきましたが、驚いたのは、このような規模で、スタッフは当面3人、増えても4~ 5人という少ない人数での運営していくということでした。普通であれば、10人程度のスタッフが必要らしいのですが、子牛の給餌や健康管理を徹底してシステム化したことにより、このような少人数での運営が可能となったとのことです。

給餌は子牛がミルクステーションや濃厚飼料ステーションに入ると個体識別標識(トランスポンダー)で認識され、その子牛の給餌計画に従った適量のミルクと濃厚飼料が与えられます。何らかの理由で哺乳しなかったり、飼料を食べなかったときは、警告する装置があり、同時に体重測定も行なわれ、そのデータをパソコンに送信して子牛の体調チェックをする仕組みでした。こうした統一された飼養管理による安定した育成により子牛の健康が保たれ、個体の質の向上が期待されます。まさに「優秀な乳牛は健康な子牛から」ということでしょうか。

施設見学させていただきました

育成舎

給餌のためのステーション

このほかにも、堆肥舎ではハイテク発酵乾燥ロボットにより、発酵熱と太陽熱を利用して、牛の糞尿を急速に乾燥させて堆肥を作るシステムが設置されていたり、哺育舎の中では次亜塩素酸水が天丼から噴霧できる装置が設備されていたりと、随所でハイテク化されており、現代の畜産はこのような先進システムが中心になっているのかなと認識させられました。

このキャトルセンター事業の開始により、酪農家の皆さんの子牛育成にかかる労カが大幅に軽減され、ゆとりある経営が実現するとともに、余力ができたことにより経営規模の拡大など、新たな取り組みも可能となることが期待されます。酪農経営の基盤が一層強化されることを心から願うものです。

ちなみに、キャトル(cattle)というのは英語で牛の意で、雄牛(bull)と雌牛(cow)の総称だそうです。

 


成長して再び全道制覇

令和3年10月8日(金曜日)

以前、令和元年6月の町長日記で、小学生卓球全道大会団体戦3連覇と紹介した日高ジュニア卓球クラフの秋山晴名(かんな)さん、山田杏璃(あんり)さんの2人が、またまたやりました。当時は、門別小学校6年生での全道制覇でしたが、今回は中学2年生となって、9月に苫小牧市で開催された北海道卓球選手権大会(カデットの部)に出場しました。結果は、14歳以下女子シングルスで秋山さんが優勝、山田さんが5位入賞、女子ダブルスでは2人でペアを組み準優勝を果たし、見事全国大会への出場権を獲得しました(シングルスは2人とも)。全国大会は、今月29日から愛知県豊田市で行われるとのことですが、上位を狙いつつも、全国大会の雰囲気を大いに楽しんできてもらいたいと思います。

表彰式1


ここまでのレベルになると、高校生になってからも、卓球選手としてさぞや大きな夢があるだろうと思って、これからどんな選手になりたいか聞いてみたところ、以外にも卓球を続けるかどうかは思案中とのことでした。2人とも将来何になりたいか明確な目標を持っていて、それを実現するためには、卓球を続けることの難しさも感じているようでした。しっかりしてますね。感心しました。

ダブルス

秋山さん

山田さん

 


東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン交流事業

令和3年8月19日(木曜日)

日高町は、東京オリンピック・パラリンピックでウズベキスタン近代5種競技のホストタウンとなっていましたが、閉会式翌日の8月9日に選手の女性選手のアリセ・ファフルトゥジーノヴァさん、男性選手のアレクサンドル・サーフキンさん、ウズベキスタン近代5種競技連盟のバフラムジョン・ガジエフ会長、同連盟クセニヤ・グリャモヴァ事務局長の4人の方々が来町しました。

8月9日は夜の到着でしたので、交流事業は翌日10日からでしたが、最初に役場に来ていただいてオリンピックのことを中心にお話ができました。私もテレビやインターネットで観戦していたのですが、以前にもご紹介したとおり近代5種競技は、1日のうちにフェンシング、水泳(200m自由形)、馬術(障害飛越)、レーザーラン(射撃と800m走を交互に4回)と、全く異質な万能性を競う複合競技で、最後に行うレーザーランは、さすがにどの選手もきつそうでした。そうした体力的な問題のほかに、馬術では抽選で乗る馬が決まるため、20分の準備時間の間に初対面の馬とコミュニケーションをとるのが大変だったそうです。

選手村での生活は快適だったようで、施設・設備が清潔で心地よかったほか、食事が美味しかったと感激していました。ちなみに気に入った食事は何かと聞きますと、ファフルトゥジーノヴァ選手は「そば・うどん」、サーフキン選手は「餃子」、グリャモヴァ事務局長は「カレーライス」と言っていましたが、私も「世界一の餃子は選手村にあり」とSNSに上げていたアメリカ選手の動画を見たことがありました。

食事は、こちらへ来てからも楽しんでもらえたようで、楽しみにしていた寿司を堪能したほか、宿の食事も大変良かったと喜んでもらいました。(ガジエフ会長は、宿の朝食で味噌汁を3杯飲んだとか)

本来であれば、住民の方々といろいろな交流をしてもらいたかったのですが、コロナ禍ではそれも難しく、町内の施設を見学してもらうことが中心となりました。近代5種競技には馬術がありますので、種牡馬が繋養されているブリーダーズクラブ、軽種馬を生産している本間牧場を見学させていただいたほか、ホッカイドウ競馬が行われている門別競馬場では「日高町・ウズベキスタン交流特別」というレースを組んでいましたので、表彰式のプレゼンターを務めてもらいました。

ブリーダーズクラブ(撮影時のみマスクを外しています)

本間牧場

ホッカイドウ競馬(撮影時のみマスクを外しています)

唯一の交流は、スポーツ少年団とのもので、近代5種競技の説明でフェンシングを披露してもらったり、種目の一つであるレーザーランならぬ射的レースを選手・役員と子どもたちとの対抗戦で行ったりと、帰国前日のひと時の交流でした。

子供たちと交流

交流後の集合写真(撮影時のみマスクを外しています)

今回、素晴らしいお土産をいただきましたのでご紹介したいと思います。ふんだんに金糸刺繍がほどこされている「ザルドゥズ」というウズベキスタンの民族衣装で、これは、かつてプラハという都市にあった宮廷で君主たち特権階級が着用を許された儀礼服のようです。着せてもらいましたが、結構重たいものでした。
こうして2泊3日という短い時間でしたが、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン交流事業が無事終わりました。見学にご協力をいただいた皆さま、お世話いただいた宿泊施設の皆さま、大変ありがとうございました。

ザルドゥズを着用して記念撮影(撮影時のみマスクを外しています)

※掲載している写真は、撮影時のみマスクを外しています。

 


新型コロナのワクチン接種を開始しました

令和3年6月3日(木曜日)

昨年来のコロナ禍は、従来株から英国型の変異株への置き換わりが進んでいるとされるなど、一向に収束する気配がありません。これまで比較的感染者が少なかった日高管内でも5月に入ってから高校などでクラスターが発生するなど、月別の感染者は130人に上り、過去最多となりました。北海道の発表によると、人口10万人当たりの1週間の新規感染者は、97.2人となった週もあり、これは国のステージ4の基準25人を大きく上回るものです。

こうした状況の中、住民の皆さんのワクチンヘの期待は大きなものがありますが、当初は、国からのワクチン供給計画が不明確で、準備はしていたもののワクチン接種券を発送できない状況でした。4月末になりようやく65歳以上の高齢者分のワクチンが確保されることが確認できましたので、ゴールデンウイーク明けにワクチン接種券の発送を始め、5月中旬から高齢者を対象とした接種を開始しました。

接種会場

とはいえ課題もありまして、日高町のワクチン接種は、すべて町立の国保病院・国保診療所の医師が行う集団接種であるため、接種日数、接種人数にどうしても限界があります。このため、年齢を5歳ごとに区分して、接種券送付日、受付開始日、接種開始日をずらしながら行っていますが、7月中には高齢者の接種が完了する予定です。

今後は、さらに対象者が多くなる64歳以下の方々への接種をいかにスムーズに行うか知恵を絞らなければなりません。

 


優駿が躍動する季節 ~ホッカイドウ競馬開幕~

令和3年4月20日(火曜日)

ようやく北海道も春めいてきましたが、4月14日、令和3年度のホッカイドウ競馬が開幕しました。ホッカイドウ競馬は他の地方競馬と違って冬季間の開催が難しいため、4月~11月の間でおおむね80日間位の開催となっています。過去には長らく続く赤字運営で、一時は存廃議論がありましたが、開催を門別競馬場に集約するなど様々な経営改革に取り組んだ結果、平成25年度からは黒字に転じ、令和元年度は、発売額が330億円と25年ぶりに300億円を超え、続く令和2年度は、コロナ禍により最後の3日間以外は無観客開催だったにもかかわらず、一気に520億円の発売額となり、これまでのレコードを更新しました。

ホッカイドウ競馬開幕001

また、昨年は、新設されたJBC2歳優駿という大きなレースが11月に行われました。JBCは、地方競馬の発展や競走馬の生産振興を目的に2001年に創設されたもので、これまでのJBCクラシック・スプリント・レディスクラシックの3競走に加えて、門別競馬場で行なわれたJBC2歳優駿を加えて4つのダートグレード競走となり、有力馬によるチャンピオン戦であることからダート競馬の祭典といわれています。

ホッカイドウ競馬開幕002

ご存じのとおり日高管内は、国内最大の馬産地ですので、産地での競馬というのが他の競馬場にはない特徴になっていますが、こうした特性を活かして一層魅力ある競馬が展開されるよう日高町も協力していきたいと思います。今年は、人数制限はありますが、開幕から観客をお迎えしての開催となっていますので、ぜひ一度門別競馬場にお越しください。

ホッカイドウ競馬開幕003

 


住民の皆さんの新たな足となる地域公共交通を目指して

令和3年4月2日(金曜日)

平成27年1月の災害から6年以上にわたり運転休止が続いていたJR日高線、鵡川・様似間が、令和3年4月1日をもってついに廃線となりました。これまで長きにわたり日高管内7町は運行再開を目指してきましたが、台風や波浪による被災が続き、最終的には運行再開を断念することになりました。日高町では一時、比較的被災が少なかった日高門別駅までの運行を求めたこともありましたが、平成30年の胆振東部地震により沙流川の鉄橋が被害を受けたことによりこれもかないませんでした。

こうした経過を経ての廃線ですが、同時に4月1日は日高管内の新たな地域公共交通のスタートの日でもあります。これまで時間が少ない中で、JR北海道、バス事業者の協力を得ながら、鉄道が運行されていた時と変わらない利便性を確保するバスダイヤとするために、各町の担当者が知恵を絞ってきました。

運行初日は、新たな路線である、えりも~苫小牧間を直通で結ぶ「とまも号」を関係者が静内駅で迎えて記念セレモニーが行われました。当日は、新たなスタートを祝うような快晴のもと、バスの停車時間を利用しての短いセレモニーでしたが、一般の利用客のほかに遠方からの鉄道ファンもおられたようです。

セレモニー1

これからは、日高管内7町で組織する日高地域広域公共交通確保対策協議会が中心となって転換バスの運行を支えていくことになりますが、利用する方々の声を聞きながら弾力的に運営して、日高管内の住民の皆さんにとって便利で親しまれる交通機関となるようにしたいと思っています。

セレモニー2

 

このページに関するお問い合わせ