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掲載日
2016年2月2日更新

2002年8月7日(水曜日)
講師:日高北部森林管理署のみなさん、
馬上(もうえ)千恵さん(日高町役場)、
小野昌子(日高山脈館学芸員)

パンフレット

パンフレット夏休みの一日を森で楽しく過ごそう、林業でどんなことをするのか体験してみようとの目的で企画しました今回のセミナー。初の平日開催でちょっと心配しましたが、夏休み中の子供たちを中心にたくさん参加してくださいました。

カリンバのつくりかた
ササ茶のつくりかた


観察しながら歩いている写真サンゴの沢筋を、植物の観察をしながら歩きます。実際は目的地の山小屋が遠くてゆっくり観察はできませんでした、ごめんなさい。

ササ刈りをする写真さて、目的地につきました。林業体験で下草(ササ)刈りをします。でっかいカマで刈り払うのです。教えてもらって、ほら!

刈っている写真大人だって負けちゃいません。今回はそれほど広い範囲ではありませんでしたが、すごい勢いでざくざく刈っていただきました。

雨宿りしている写真笹刈り作業の途中で雨が降ってきましたが、大きなフキが生えているのでころぼっくるのように雨宿りです。

ササ茶を作っている写真山小屋でお昼ご飯。1枚ずつササをつんで、ササ茶を作りました。よく炒ると香ばしくておいしいよ!

カリンバを作っている写真午後は山小屋の中でアフリカの楽器カリンバを作ります。みなさんかなり一所懸命。早くできてたのに遊んでいるうちに音が悪くなってしまった子もいました・・・後で調整してね。

記念撮影出来上がったカリンバを手に記念撮影。


カリンバのつくりかた <山脈館バージョン>

木の板1枚かまぼこ板など何でも可。今回はエンジュの切り株などを使いました。
用意するもの
ヘアピン3~7本程度木の大きさ、鳴らしたい音の数によります。
五寸釘1本 
わりばし1本ねじくぎで固定する場合は、わりばしでなくもっと強い木を用意します(つくりかた参照)。
竹串1本 
針金適当わりばし固定のため。ねじくぎで固定する場合はねじくぎに変更(つくりかた参照)。
ドリル、キリなど 針金がとおる穴をあける。
ラジオペンチ ヘアピンを伸ばすのと、針金で固定するときに使う。針金固定の時には普通のペンチがほしいときもあるかも。
両面テープ適当釘と竹串を仮止めするため。

完成図作り方イラスト

 

つくりかた

  1. わりばしを針金で留めるための穴をあけます。
    針金固定ではなく釘を使ってもよいのですが、なかなか難しいです。というのは、ヘアピンの弾力で木が反り返るため、釘で押さえつけるとそこから割れてしまうためです。割り箸ではなくもっと強度のある木を用意できるなら、釘で留めることもできます。
    工程写真何回も試した末にようやくうまく留まった例。
  2. ヘアピンを伸ばします。
    ラジオペンチを使ってまっすぐにします。なるべくまっすぐにした方がよいです。
  3. 上図を参考にして竹串と釘を両面テープで仮止めします。
  4. ヘアピンを図のように配置してからわりばしを乗せ、針金で固定します。針金は穴を通し、裏でねじってしっかり留めます。
    ※ヘアピンの長さを調整すると音程が変えられます。うまくすればドレミファソラシドも鳴らせます。
    ※針金は、わりばしの形に合わせて曲げておく(大きなヘアピンのような形にする)と作業しやすいです。
  5. 実際に鳴らしてみて調整をします。
  6. 完成!

改良した点

これはインターネットで探したいくつかの作り方を参考にしました。
釘を使って木を固定するやり方が多かったですが、わりばしだと割れてしまうので穴あけ式針金固定を採用しました。
針金固定の欠点は、裏に針金のねじねじが見えたままになってしまうことです。裏側に箱状の覆いをつけると、共鳴効果も伴って一石二鳥かもしれません。


ササ茶の作り方 馬上千恵さん(日高町役場)の紹介による:

用意するもの:

ササの葉、はさみ、フライパン、ガーゼの袋、やかん

つくりかた:

  1. ササの葉を摘んで洗います。
  2. 乾燥させます(この行程は省いても可)。
  3. 細かく刻みます。
  4. フライパンで乾煎りします。
  5. ガーゼなどの袋に入れます。
  6. やかんに水と一緒に入れて煮出します。
    時間は味・色・香りを見ながら適当に。
  7. できあがり!

ササ茶の効用:

ササの葉には、葉緑素、ビタミンC、K、B1、B2、カルシウムが多く含まれており、血液の浄化作用や弱アルカリ性化、胃炎に効果があるといわれています。
その他、ササの葉には抗菌、防腐作用があるため、チマキや押し寿司などを包んで昔から利用されていました。


最初の散策&植物観察は時間が足りなくてごめんなさい。
雨っぽい天気になりましたが、そのせいか虫やハチがほとんどいなかったのがなによりでした。
今回のセミナー参加者=24名(日高町内から大人4名、子供3名、町外から大人5名、子供11名)、
講師=5名、スタッフ=2名(1名は講師を兼ねる)。

主催=日高山脈館、国立日高少年自然の家
後援=平取町・門別町・穂別町・占冠村各教育委員会
協力=日高北部森林管理署