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掲載日
2016年2月2日更新

2001年12月9日(日曜日)
講師:村井雅之さん(ゆうふつ原野自然情報センター)

日高町には雪が積もりましたが、実は今の時期が鳥の巣箱を用意するのにいちばんいいシーズンになります。あたたかくなってからだと、巣箱に馴染む前に卵を産む時期がきてしまうからです。昨年に引き続き村井さんに講師をお願いしました。


去年の巣箱巣箱はお手入れが大切。毎年掃除をしてやれば何年も使用できます。昨年設置した巣箱を下ろし、中を覗きます・・・残念ながらこの巣箱は使ってもらえませんでした。村井さんは「住宅難なはずなんですけどねー」。この付近はカラスも多く、落ち着いて住めなかったようです。

 

制作では改めて。数人のグループに分かれて巣箱を作ります。設計図はわかりやすい単純なものだったのですが、板の厚みを考慮しなかったので私のグループでは誤差が出てしまいました。そのままでもよいのですが、今回は装飾と腐食防止を兼ねて表面をバーナーで焼いて仕上げました。

設置みんなで国立少年自然の家の中庭や玄関に設置しました。もうこの時点から鳥さんたちが周りをうろうろしていました。今年はなかなか有望です(^^)

みんな参加者の皆さんです。


村井さんのお話から

鳥の赤ちゃんは巣箱の中で卵から孵り、育っていきます。
つまり、巣箱は「おうち」ではなくて「お母さんのおなか」と同じです(山脈館注;本日のセミナーの名称は不適切でしたね)。

設置する時は、

  • 出入りしやすいよう、穴の前はスペースを空ける。枝が密集していたりしないように。
  • 風向きや、雨が入ったりしないように向きや角度を考えよう。
  • 下から人が見上げても大丈夫。

ただし、

  • カラスや人が穴から中を覗き込むのは、鳥にとっては怖いことです。2m以上のところに設置しよう。

どんな鳥に来て欲しいかによって、設置場所や形が変わります。まず、体の大きさによって穴の大きさを変えてやります。ほかに

  • スズメ=けっこういいかげんでも大丈夫。人家のそば、たとえば家の壁や見えるところに。
  • シジュウカラ=明るい林が大好き。穴の大きさを厳密に(やや大きくするとスズメも入る)。
  • キビタキ=普通のタイプはお好みでない。箱状というかなんというか、入り口の大きな巣箱を用意。
  • ゴジュウカラ=けっこうへそ曲がり。キツツキの巣箱を利用し、大きな穴には自分で泥を詰めて小さく改造したりする。

などなど。


今回の写真も参加者の中村さんの写真を利用させていただきました。
そうそう、大きなスズメバチの巣もあったのですが残念ながら手が届きませんでした。
今回のセミナー参加者=19名(大人5名、子ども14名)、
講師=1名、スタッフ=3名。