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掲載日
2016年2月2日更新

ネイチャーセミナー9月
「溶岩を見に行こう!」

2001年9月2日(日曜日)
講師:小野昌子(日高山脈館学芸員)、香束卓郎氏(千葉大)、植田勇人氏(新潟大)、木崎健治氏((株)アースサイエンス)

沙流川の河原に溶岩が流れたあとが残っています。西洋式の長い枕のように見えるので「枕状溶岩」と呼ばれているものです。この場所で噴火したものではないのですが、非常にきれいな形を保っていて見ごたえ十分!今回はこの枕状溶岩を見学に行きました。


枕状溶岩とは

枕状溶岩(横)これは溶岩をよこからながめたところ。にょろっと長いです。

枕状溶岩(断面)こちらが切り口を見ているところ。俵というか枕というか、いくつも積み重なっているのがわかりますか?

火山が噴火すると溶岩が流れ出ることがあります。噴火した場所や溶岩の性質によって、溶岩は流れたりもりあがったりといろいろな状態になります。そのうち、流れやすい溶岩(ほぼ等しい玄武岩質)が海の底や沼地など水のあるところを流れたときに特徴的に作られるのが枕状溶岩です。
長い枕のような、あるいはにゅるにゅると出された練り歯磨き粉のような溶岩流が、次々と積み重なっていきます。それぞれの“枕”は、水で急に冷やされたためにできたガラス質の硬い殻を持っています。しかし中身はまだ冷え切っておらずやわらかいために、積み重なったときに下のほうにだらーんと垂れ下がります(写真下)。
“枕”の表面には成長の時にできる縄状のしわや、冷えた時にできる割れ目などがあります。また中心部には放射状の割れ目(節理)があり、このために車石と呼ばれることもあります。

(参考:新版地学事典)


香束講師まずは館の横で実験。正面が枕状溶岩製造器(仮)考案者の香束氏。

覗き込むみんなみんなで覗き込みます。

ゴミ拾い河原についたらまずゴミ拾いを。枝切れなどとともに、ビンやゴム板などの人工物が漂着していました。

スケッチ後昼食後、“枕”を実感してもらうためにスケッチをしました。みんな書き終わったところですね。

帰り道河原に下りるときに一箇所だけ急なところがあります。これは帰り道で、ザイルを出しています。手助けしていただいた皆さん、ありがとうございます。

 


今回は来町中の関係者にたくさんのご協力をいただきました。ありがとうございました。
今回のセミナー参加者=21名(大人12名、子ども9名)、
講師(スタッフも兼ねる)=4名。