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掲載日
2016年2月2日更新

2000年10月21日(土曜日)
講師:小島望さん(ナキウサギ研究)

小島望さんお話中の小島さん。心霊写真みたいでごめんなさい。

岩手大学大学院(ふだんいるのは帯広畜産大学)に所属し、ナキウサギの研究をされている小島さんをお呼びしてお話していただきました。ナキウサギを専門にしている研究者は日本全国でも3名のみ。こちらも貴重な存在です。

「世界で一番高いところに住んでいる動物」=ヒマラヤの頂上付近に住む仲間もいる、
「生きた化石」「氷河期の生き残り」=1~7年前の氷期に渡って来てその後海に阻まれて帰れなくなった、
といろいろな呼ばれ方をするナキウサギ。

高いところに住んでいるために今まであまり人の影響を受けてこなかったものが、

  • 移動能力が低い
  • 隔離された生育地
  • 特殊な生育環境が必要
  • 個体群の密度が低い

などの特性を持つために生存が危うくなってきています。

というようなお話や、ナキウサギの体の特徴、然別湖や夕張岳周辺での調査の結果、その他もろもろ。かわいらしいスライドを交えながらの講演でした。

日高山脈でも調査を始められています。来年は本格的に入られるのかな?ということで、これからの調査も楽しみなところです。


書籍ほか紹介:

  • 『検証 士幌高原道路と時のアセス』 北海道新聞社編、北海道新聞社 (本体価格1600円。2000年9月発行)
    士幌高原道路工事のストップには、ナキウサギが大きくかかわりました。小島さんも執筆されていたと思います(確認します)。
  • 『小島望さんのナキウサギ絵ハガキ』 ナキウサギふぁんくらぶ製作、4枚組400円。
    かわいい写真です!気に入ること間違いなし。山脈館内でお求めいただけます。
    <他にもナキウサギふぁんくらぶのグッズを多数取り扱っております>

さすがにナキウサギは人気が高い!申込の勢いが違いました。
今回のセミナー参加者=14名、
講師=1名、スタッフ=2名。