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掲載日
2016年2月2日更新

2000年8月26日(土曜日) 日高町民センター

主催: 北海道 日高町 北海道新聞社
後援: NHK室蘭放送局 NHK帯広放送局 日高町村会 十勝町村会 十勝圏複合事務組合 日高の森と海を語る会 日高山脈ファンクラブ アポイ岳ファンクラブ


日高町にて、北海道遺産の地域フォーラムが開催されました。山脈館の事業ではないのですが、ご紹介を。

北海道遺産=
『次の世代に受け継いでいきたい北海道ならではの宝物』。
自然・歴史・文化・産業・生活何でもござれです。昨年度第一次募集が行われ、日高山脈は自然分野でたしか3番目か4番目・・・でした。


 12時30分  主催者挨拶
        北海道知事 堀達也
        日高町長  笹野修一

 12時40分  基調講演
        演題 「自然との出会い」
            ~北極点到達をとおして~
        講師 和泉雅子 氏 (女優)
和泉雅子さん 『すばらしい自然・人とのかかわりなどお金で買えない貴重なものがたくさんあった。ここの空気、水をはじめとして、日高山脈にもお金で買えない貴重なものがたくさんあると思う。大事にしてください』というようなお話。独特の「~ですの」しゃべりとハイテンションではじめは独走気味でしたが、さすが女優さん、だんだんと会場を乗せていきました。

 14時00分  パネルディスカッション
パネリストの皆さん

コーディネーター

  • 小川巌氏 (エコ・ネットワーク代表)
     エコ・ネットワークは、身近な自然を生かした地域づくり、自然を楽しむプログラム開発と普及に当たる「自然おこし」の市民団体。キーワードは『自然と生活と結びつける環境体験』。

パネリスト

  • 宮下純夫氏 (新潟大学理学部教授)
     日高山脈で地質調査を行い、他の研究者とともにプレートテクトニクス理論に基づく山の成り立ちを解明。
  • 高橋誼氏 (日高の森と海を語る会事務局長)
     学校の先生時代から高山植物の研究に従事される。退職された現在、第一人者として活躍中。
  • 内田祐一氏 (帯広百年記念館学芸員)
     アイヌ文化などの民族学が専門。百年記念館の前は平取のアイヌ民族博物館で勤務・研究に従事。
  • 横須賀邦子氏 (アースウィンド代表)
     アースウィンドは野生動物との共生ネットワークづくり、安全に野外活動を行うための技術指導などを目的としたNPO。横須賀さんは山岳ガイドで、山のトイレを考える会の代表も務める。

はじめに各パネリストから日高山脈の魅力について紹介。
<宮下さん>海の地殻と陸の地殻がぶつかって地下の最深部からめくれあがっている、世界的にもまれな構造。
<高橋さん>特有の高山植物が多い。
<内田さん>アイヌ民族の伝説=「山の奥に湖があって、海草や海獣が住んでいる」が山脈の両側で伝わっていることをはじめ、アイヌの人たちと日高との付き合い方についての紹介。
<横須賀さん>日高の原始性が魅力であること。山岳ガイドの経験に基づき、登山者のゴミやトイレ問題などについての注意喚起も。
こういった話題を中心にして話が進み、日高山脈の魅力がどんなところなのか、保全のためにできること:個人への注意喚起とともに、入り口にトイレ設置など行政側の対応もかかせないこと、などが話し合われました。

 15時15分  質疑応答
 15時30分  閉会


参加者:300名ほど、町民センターはほぼ満員でした。

会場の様子